UTMF参戦記!! TV放送から振り返る 初の100マイルレースを走って感じること!!
こんにちは。
スタッフの中谷です。
UTMFから2ヶ月が経ちました。
もうかなり時間が経ちましたが、昨日7月1日(日)にUTMFがNHKでテレビ放送されました。
そこで、テレビでは見たけどこの大会にどうやったら出場できるのか?
と思われた方もおられるのではないでしょうか。
また、テレビの中だけでは分からない色んなことを自分の記録としても残すために今回レポートとして書きました。
基本同じくマイラーズで出場した高橋さんが書いて下さったレポートを元に自分の言葉に変えました。笑
おそらくマイラーズの方は高橋さんのレポートもご覧になられてご存じと思いますが。。。笑
高橋さんのレポートを読みたい方は店にもあります!!
ですが、自分の言葉で書き記しておくことも必要かなと思ったのであえてこのタイミングで!!
かなり長いですが、今後UTMFに出てみたいと思われる方や興味のある方は読んでみてください。
もう2ヶ月前になりますが、
改めて結果報告させていただくと、
25時間58分35秒
総合26位
ニューヒーロー賞受賞
という、ありがたい賞をいただきました。
たくさんの応援、本当にありがとうございました。
そしてもう1つありがたいことがありました。
まだ自分のインスタでしか公表していなかったんですが、、、
実は、地元の新聞(丹波新聞)で今回のUTMFのことを大きく取り上げていただきました!!
こちらの記事を読んでいただけると、だいたい今回のレースの内容がわかると思います(^-^)
丹波新聞のホームページでの掲載はこちら!!
それでは、もう2ヶ月経ってしまいましたが、
忘れないように、UTMFのレポートとして残しておきます。
まずはここからレポートを書き始めたいと思います。
というか、色々調べてみると、自分も間違った認識をしているものも沢山ありました。笑
開催日:2018年4月27日(金)〜29日(日)
スタート:4月27日(金)15時スタート
距離:168km
累積標高:8100m
制限時間:46時間
参加資格:
1.大会当日に18歳以上の男女で、コースを迷うことなく制限時間内に完走できること。
2.大会エントリー開始日の3年前から前日までの間に、ITRA(国際トレイルランニング協会)がポイントを認定しているレースに出場・完走し、下記の規定ポイントを獲得すること。ただし最低1レースはエントリー開始日の1年前から前日までに開催されるレ―スとする。
【規定ポイント】
抽選発表:2017年11月21日(火)12時~
●僕の場合のエントリーの内容
一般的な大会名と距離で見やすくまとめると、こんな感じ↓↓
募集定員:UTMF1,400名
登録人数:UTMF1,481名(男子:1,225名、女子:256名)・・・うち、海外447名
スタート:静岡県富士市 富士山こどもの国
フィニッシュ:山梨県富士河口湖町 大池公園
※ナンバーカード受け取りは、翌日27日(金)スタート会場 富士山こどもの国 専用受付で行う
と、大会の情報をまとめるとこんな感じになりました(^^;)
上記の地図や高低表、進行表は大会ホームページよりダウンロードできます。
それと事前に行った試走を元にサポートに渡すためにも下記のような進行表を自分で作成しました。
今回目標時間には遠く及びませんでしたが、
このように目標時間を設定し、何度もシュミレーションしました。
結果は以下のようになりました!!
A2 私的サポート可能エイド A3 私的サポート不可能エイド
今回はマイラーズのメンバーで乗り合わせて、
4月26日の朝一に店(トレイルフェストランニングカンパニー)を出発し、
会場に向かいました。
■レース編
今回100マイルを走ってみて最も感じたことは、100マイルという距離は同じトレイルランニグではあるものの全くの別競技だということ。
そして、本当に沢山の人の支え。仲間。環境があって初めて挑戦できる距離であること。
ここで結果を出すためには、環境を整え私生活を見直し、いろんな仲間と共に向上していくことが
必要不可欠だということ。
あとは、どんなに苦しい過程も、ゴールが近づくと素晴らしい感動がみなぎると共に、感謝の気持ちが滲み出てくる。
そして、少しもの寂しさすら感じてしまう。
まさに自分の限界に挑戦しながら人生の旅をしているような感覚。
この感覚は忘れられない。
そして、まだまだ成長した自分をみる人生の旅にまたチャレンジしたいという気持ちになる。
やめられない。もっともっと成長してまたチャレンジしたい。
以上が今の自分の気持ちで、UTMFの細かいレポートでした。
非常に長々と書いてしまいましたが、今後出てみたいと思われる方や興味のある方は是非参考にしてみてください。
また、実際に話を聞きたいという方は、是非店に来て聞いてみてください。
大会に出るまでにどのような準備をしたらいいか。
どういった大会に出るといいか。
大会に出るまでのある程度プランニングもお話させて頂けると思います。
では、沢山のご来店お待ちしております(≧∇≦)
最後にUTMFの大会動画、オープンニングムービー、区間ごとの動画をどうぞ!!
【C3fitのオフィシャル動画】
【オープニングムービー】
【UTMF スタート~A2麓】
【A2麓~A6忍野】
【A6忍野~FINISH】
スタッフの中谷です。
UTMFから2ヶ月が経ちました。
もうかなり時間が経ちましたが、昨日7月1日(日)にUTMFがNHKでテレビ放送されました。
そこで、テレビでは見たけどこの大会にどうやったら出場できるのか?
と思われた方もおられるのではないでしょうか。
また、テレビの中だけでは分からない色んなことを自分の記録としても残すために今回レポートとして書きました。
基本同じくマイラーズで出場した高橋さんが書いて下さったレポートを元に自分の言葉に変えました。笑
おそらくマイラーズの方は高橋さんのレポートもご覧になられてご存じと思いますが。。。笑
高橋さんのレポートを読みたい方は店にもあります!!
ですが、自分の言葉で書き記しておくことも必要かなと思ったのであえてこのタイミングで!!
かなり長いですが、今後UTMFに出てみたいと思われる方や興味のある方は読んでみてください。
もう2ヶ月前になりますが、
改めて結果報告させていただくと、
25時間58分35秒
総合26位
ニューヒーロー賞受賞
という、ありがたい賞をいただきました。
![]() |
ニューヒーロー賞受賞の表彰式!! |
たくさんの応援、本当にありがとうございました。
そしてもう1つありがたいことがありました。
まだ自分のインスタでしか公表していなかったんですが、、、
実は、地元の新聞(丹波新聞)で今回のUTMFのことを大きく取り上げていただきました!!
丹波新聞での掲載記事!! |
こちらの記事を読んでいただけると、だいたい今回のレースの内容がわかると思います(^-^)
丹波新聞のホームページでの掲載はこちら!!
それでは、もう2ヶ月経ってしまいましたが、
忘れないように、UTMFのレポートとして残しておきます。
そもそもUTMFとは?
まずはここからレポートを書き始めたいと思います。
というか、色々調べてみると、自分も間違った認識をしているものも沢山ありました。笑
UTMFとは
大会名を「ウルトラトレイル・マウントフジ(英名=ULTRA-TRAIL Mt. FUJI)」と称す。競技は富士山麓を巡る100マイル(168km)のレースで、世界最高峰のウルトラトレイルレースグループである「UTWT」に指定されているアジア圏最大のトレイルレースである。大会に出場するためにはITRAの規定ポイントを獲得した上でエントリーし、抽選に当選する必要がある。
世界最高峰のウルトラトレイルレースグループのこと。100km以上の距離であること、大会の内容、運営の確かさ、2年以上開催していること、などを基本条件として、その国、地域のオリジナリティを活かしたトップクラスの大会で構成されている。成績に応じてポイントを獲得でき、世界中のエリートランナーが出場している。2014年に7つの大会から始まったこの組織は、2018年には21大会までになった。ウルトラトレイル・マウントフジはこの世界最高峰レースのグループメンバー。
2013年7月に設立されたトレイルランニングの国際的な統括団体で、国際大会やエリート選手を広く社内一般に認知させている。また、スポーツ倫理、アンチドーピングの推進、ルールの整備、大会組織の質や選手の安全面の向上、自然環境への貢献など幅広い事業を行っている。この国際組織には各国を代表する協会だけではなく、大会運営者、選手個人も加入でき、さまざまなサービスを受けられる。ウルトラトレイル・マウントフジはこの国際トレイルランニング協会に加盟しているほか、実行委員長の鏑木毅が理事として参画し国際的なトレイルランニングの発展に協力している。
■大会概要
大会名:UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)開催日:2018年4月27日(金)〜29日(日)
スタート:4月27日(金)15時スタート
距離:168km
累積標高:8100m
制限時間:46時間
参加資格:
1.大会当日に18歳以上の男女で、コースを迷うことなく制限時間内に完走できること。
2.大会エントリー開始日の3年前から前日までの間に、ITRA(国際トレイルランニング協会)がポイントを認定しているレースに出場・完走し、下記の規定ポイントを獲得すること。ただし最低1レースはエントリー開始日の1年前から前日までに開催されるレ―スとする。
【規定ポイント】
最大3レースで12ポイント以上
※UTMF2016において男子100位以内、女子20位以内で完走した場合は優先エントリー
エントリー受付期間:2017年10月16日(月)~10月29日(日)抽選発表:2017年11月21日(火)12時~
●僕の場合のエントリーの内容
![]() |
こちらがエントリー時の僕のITRA基準の情報!! |
一般的な大会名と距離で見やすくまとめると、こんな感じ↓↓
年度
|
大会名
|
ITRA
ポイント
|
距離
|
累積
標高差
|
タイム
|
順位
|
2016
|
上州武尊 山田昇メモリアルカップ120
|
6
|
129km
|
9,200m
|
27:32:50
|
102
|
2016
|
日本山岳耐久レース長谷川恒男カップ(ハセツネ)
|
4
|
71.5km
|
4,850m
|
10:59:02
|
106
|
2017
|
日本山岳耐久レース長谷川恒男カップ(ハセツネ)
|
4
|
71.5km
|
4,850m
|
9:22:55
|
20
|
募集定員:UTMF1,400名
登録人数:UTMF1,481名(男子:1,225名、女子:256名)・・・うち、海外447名
スタート:静岡県富士市 富士山こどもの国
フィニッシュ:山梨県富士河口湖町 大池公園
ナンバーカード引換
|
4月26日(木)
|
13:00~22:30
|
富士河口湖大池公園
|
|
必携品チェック
|
4月27日(金)
|
8:00~13:30
|
富士山こどもの国
|
|
必携品チェックのみ
|
4月26日(木)
|
12:00~20:00
|
御殿場・時之栖
|
※ナンバーカード受け取りは、翌日27日(金)スタート会場 富士山こどもの国 専用受付で行う
大会スケジュール
|
4月27日(金)
|
8:00~14:00
|
荷物、ドロップバック預け
|
富士山こどもの国
|
14:30
|
開会式
|
|||
15:00
|
スタート
|
|||
4月29日(日)
|
12:30~13:00
|
表彰式、閉会式
|
富士河口湖大池公園
|
|
13:00
|
制限時刻
|
■コース概要
■進行表
![]() |
と、大会の情報をまとめるとこんな感じになりました(^^;)
上記の地図や高低表、進行表は大会ホームページよりダウンロードできます。
それと事前に行った試走を元にサポートに渡すためにも下記のような進行表を自分で作成しました。
今回目標時間には遠く及びませんでしたが、
このように目標時間を設定し、何度もシュミレーションしました。
結果は以下のようになりました!!
Ryota NAKATANI 中谷 亮太 Bib 208 UTMF-NEW HERO M
Club/Team:京都マイラーズトレイルフェスト
RANK:27 RANK NEW HERO M:4 Race time:25:58:35 Speed:6.47km/h
地点
|
場所名
|
累計
距離
|
区間
距離
|
累計時間
|
区間時間
|
時刻
|
ペース
Km/h
|
順位
| |
START
|
富士山こどもの国
|
0km
|
15km
|
00:00:00
|
01:07:52
|
15:00
|
13.26
|
---
| |
W
|
粟倉
|
IN
|
15km
|
01:07:52
|
16:07
|
40
| |||
OUT
|
7km
|
01:07:52
|
00:41:00
|
16:07
|
10.24
|
40
| |||
A1
|
富士宮
|
IN
|
22km
|
01:48:52
|
16:48
|
46
| |||
OUT
|
28km
|
01:51:00
|
03:48:18
|
16:51
|
7.36
|
46
| |||
A2
|
麓
|
IN
|
50km
|
05:39:18
|
20:39
|
32
| |||
OUT
|
15km
|
05:51:21
|
02:44:06
|
20:51
|
5.48
|
38
| |||
A3
|
本栖湖
|
IN
|
65km
|
08:35:27
|
23:35
|
60
| |||
OUT
|
12km
|
08:39:56
|
02:08:38
|
23:39
|
6.36
|
60
| |||
A4
|
精進湖民宿村
|
IN
|
77km
|
10:33:10
|
01:33
|
51
| |||
OUT
|
17km
|
10:50:36
|
02:00:47
|
01:50
|
8.44
|
50
| |||
A5
|
勝山
|
IN
|
94km
|
12:51:23
|
03:51
|
37
| |||
OUT
|
19km
|
12:57:44
|
02:22:05
|
03:57
|
8.02
|
34
| |||
A6
|
忍野
|
IN
|
113km
|
15:19:49
|
06:19
|
31
| |||
OUT
|
15km
|
15:21:53
|
02:19:59
|
06:21
|
7.44
|
30
| |||
A7
|
山中湖きらら
|
IN
|
128km
|
17:22:55
|
08:22
|
26
| |||
OUT
|
13km
|
17:40:11
|
03:25:25
|
08:40
|
3.80
|
26
| |||
A8
|
二十曲峠
|
IN
|
141km
|
21:05:36
|
12:05
|
29
| |||
OUT
|
14km
|
21:05:36
|
02:41:43
|
12:05
|
5.19
|
29
| |||
A9
|
富士吉田
|
IN
|
155km
|
23:47:19
|
14:47
|
28
| |||
OUT
|
13km
|
23:55:42
|
02:02:53
|
14:55
|
6.35
|
28
| |||
FINISH
|
河口湖大池公園
|
168km
|
25:58:35
|
16:58
|
27
|
A2 私的サポート可能エイド A3 私的サポート不可能エイド
※途中のエイドで必携品チェックはなかった
※エイドステーション(A1~A9)には、水・スポーツドリンク・コーラ・バナナ・オレンジ・飴・チョコレート、・パン・スープ等
(W)水のみ、(A1)富士宮やきそば、(A3)ゆば丼・身延まんじゅう、(A5)おにぎり・みそ汁
(A7)豚汁、(A9)吉田うどん
■受付〜スタートまで
今回はマイラーズのメンバーで乗り合わせて、
4月26日の朝一に店(トレイルフェストランニングカンパニー)を出発し、
会場に向かいました。
![]() |
出発前の元気な姿で記念写真!! |
4月27日(木)
京都トレイルフェスト8:00集合 → 富士河口湖大池公園15:00(受付・必携品チェック・買物)17:30
静岡県裾野市須山十里木高原 ペンションぶなの木 19:00(スタート会場:富士山こどもの国まで10分程度)
4月28日(金)
チェックアウト9:30 → 富士山こどもの国10:00着(駐車場内で準備・昼食・休憩) 13:30スタート会場
(受付からスタートまでの流れ)
①受付・・・・事前にメールを確認。
参加票(RUN PASSPORT or 紙印刷)、選手駐車券、サポート駐車券、サポートエイド入場券
公式サイトから ダウンロードできる誓約書を印刷・記入し、顔写真入りID(身分証明書)準備
②必携品チェック・・・・スタート時には1ℓ以上の水を含め2kgを超えるようにする。
UTMF2018「受付時」の必携品チェック
〇詳細マップ 〇携帯カップ 〇ライト2個、それぞれの予備電池 〇点滅ライト
〇サバイバルブランケット 〇フードつきレインジャケットとレインパンツ(ゴアテックス同等品)
|
③準備・・・更衣室、トイレあり
④荷物預かり・・・4月27日(金)8:00~14:00 富士山こどもの国 / 返却はフィニッシュ会場(大池公園)
⑤ドロップバック預け(UTMFのみ)・・・「A4 精進湖民宿村」で受取可能
⑥スタートエリア整列・・・15分前までに整列
装備品について
装備の総量はスタートのとき、そしていずれのエイドステーションを出るときにも2㎏を超えていなければならない。さらに
コース上すべての場所において1㎏以下になってはいけない。 レース途中で必携品のチェックを行う。必携品が欠けていた場合はその場で失格になることがある。
装備
|
メーカー
|
品名等
|
1.詳細コースマップ(A4裏表カラー印刷)
|
||
2.携帯電話(エントリー届出/救護本部登録)
|
||
3.携帯コップ(150cc以上)
|
Salomon
|
SOFT
CUP SPEED 150ml
|
4.水(エイド出発時1L以上)
|
Salomon(500ml×2本)
|
SOFT
FLASK 500ml
|
5.食料
|
STC CD-Sprint lemon
STC CD-Sprint apple
STC CD-Sprint red fruits
STC NO CRAMP
STC VO2 MAX BAR
VESPA PRO
VESPA HYPER
ENAGY DRINK XS
|
10個
4個
4個
10個
10個
1個
12個
12本
|
6.ライト2個、それぞれの予備電池
|
ヘッドライト:LEDLENSER
ハンドライト:LEDLENSER
ウエストライト:UltraSpire
|
MH10
MT10
Lumen600
|
7.点滅ライト
|
ネイサン
|
|
8.サバイバルブランケット(130cm×200cm以上)
|
ハイマウント
|
Survival
Sheet-S/S
|
9.ホイッスル
|
Salomonバックより
|
|
10.テーピング用テープ(80cm×3cm以上)
|
New-HALE
|
|
11.携帯トイレ
|
モンベル
|
救急トイレ
|
12.フードつきレインジャケットとレインパンツ
|
Salomon
|
BONATTI
|
13.保温のためのフリースなどの長袖シャツ
|
オンヨネ
|
BreathTech
merino PP
|
14.足首までを覆うズボンあるいはタイツ
|
オンヨネ
|
AATH
|
15.手袋、耳まで隠す帽子(ウール・ポリエステル)
|
手袋:モンベル
帽子:BUFF
|
ジョガーグローブ
ニット帽
|
16.ファーストエイドキット(絆創膏、消毒薬等)
|
||
17.保険証(コピー不可)
|
||
18.配布されるナンバーカード、ICチップ
|
||
19.収納できるザックまたはバッグ
|
Salomon
|
S/LAB
SENSE ULTRA 8SET
|
■特に勧める携帯品(自分で持参した装備)
|
||
〇トレイルランニングシューズ
|
Salomon
|
S/LAB
ULTRA
S/LAB XA
AMPHIB
|
〇時計
|
SUUNTO
|
AMBIT3 PEAK
|
〇下着(上・下)
|
上:オンヨネ
下:オンヨネ
|
BreathTech
PP
BreathTech
PP
|
〇アームカバー
|
オンヨネ
|
AATH
|
〇ハーフタイツ
|
オンヨネ
|
AATH
|
〇シャツ
|
Salomon
|
S/LAB
EXO TANK
|
〇パンツ
|
Salomon
|
S/LAB EXO
TW SHORTS
|
〇着替え(予備:防寒対策)
|
ONYONE
|
BreathTech
merino PP
|
〇防水バック
|
ジプロック
|
|
〇バンダナ
|
Buff
|
|
〇熊鈴
|
COGHLANS コフラン
|
ベアベール
|
〇財布
|
ジプロック
|
■レースで意識すること(目標)
〇序盤は計画時間通りに走る(抑えめ意識)
〇緩やかな上りは走る
〇急な上りは無理せずパワーウォーク
〇上った後
(フラット)はすぐ走る
〇下りは胃腸障害が起こらないようにスマートで無駄ない下りを意識する
〇ロード&林道は走る
〇エネルギー切れを起こさない(補給は早めに)
■スタート地点
富士山こどもの国 時刻: Fri.15:00
UTMFは27日(金)15時スタート。約1時間半前に会場入り。京都マイラーズのチームメイトで同じくUTMFに出場する社長、高橋さんと記念撮影をしながら1時間前にスタートラインの最前列に並ぶ。しかし招待選手が紹介後最前列に並んで、3列目ぐらいからのスタートへ。天候は少し雲行きが怪しくなってきており天子山塊では若干の雨が降っているような気配。スタート地点の富士山こどもの国はまだ雨が降っていなかったが、少し冷えてきたのでアームカバーを装着。スタート直前までAATHのクロスに包まりながら防寒対策。私的サポート可能エイドA2麓まで約50km。夜間のパートが始まる天子山塊は冷え込むと想定。上着は必携品のオンヨネの「BreathTech
merino PP」をザックに入れ、Salomon「S/LAB
SOFT SHELL」の着脱で温度調節を試みた。まずは次の麓までを序盤と考え、そこからの体調次第で中盤のA5勝山(94km)、そして後半のA7山中湖きらら(128km)以降をどう攻めるか考えた。あくまでも勝負はA7山中湖きらら(128km)以降だということを常に言い聞かせた。定刻の15時、距離168km、累積標高8,100mの長い旅が始まった。
|
START富士山こどもの国→粟倉→A1富士宮(累計距離:22km 区間距離:22km 累積標高:366m)
【計画時間】 累計:01:45:00 / 区間:01:45:00
時刻:Fri.16:48
【本番時間】 累計:01:48:52 / 区間:01:48:52 【A1富士宮 エイド時間】 00:02:08
|
序盤は女子トップ選手の後方あたりの位置取り、普段ロケットスタートの自分にとってはゆっくり過ぎるぐらいゆっくりを意識。W1粟倉(15km)までは林道中心のトレイル。感覚的には1キロ4分後半で5位あたりを走行しているような感じ。3日前からウォーターローディングをしていたこともあり、水分は十分に保持されているような感じ。通過予定のW1粟倉は、一切止まらずそのまま通過。麓までは高圧線の下を走る軽いアップダウンのあるトレイル。この辺りで同世代の須賀さんと一緒になり、色々と話をしながらマイペース維持。計画より4分ほど遅くA1富士宮エイドに着いた。ここでは天子山塊に備えて「富士宮焼きそば」頂く予定であったが、見つけることができず。。。笑 水だけを補給して2分程度でエイドを出発。
|
A1富士宮→A2麓(累計距離:50km 区間距離:28km 累積標高:1,877m)
【計画時間】累計:06:00:00 / 区間:04:15:00 時刻:Fri.20:39
【本番時間】累計:05:39:18 / 区間:03:48:18 【A2麓 エイド時間】00:12:03
A1富士宮エイドを出てしばらく天子山塊入口まではロードが続く。計画通り35分で天子山塊入口へ。入口付近は一昨日の雨で土壌が泥濘んでいて、それまで綺麗だった靴がグシャグシャになった。
しかし、10分程度進むと問題なく進めた。計画では入口から1時間弱で天子ヶ岳山頂。この天子に登り始めたぐらいからSTYの最後尾の選手がチラホラとでてきた。
山頂付近では霧も出てきて時間的にもそろそろヘッドライト装着する必要があったが、山頂まで登り切ってから装着することに。山頂に到着するころには辺りも暗くなり濃い霧で下りが走りにくかったが、ヘッドライト(MH10)を2段階目に高度を落として反射を少なくするとともに、ハンドライト(MT10)を1000ルーメンで使用することで長者ヶ岳、熊森山、麓までの下りでごぼう抜きした。
天子山塊ではSTYの選手を追い抜く機会が非常に多くなったが、「UTMFの選手が来ます!」と道を譲ってくれてストレスなく走れた。
追い抜く際に気づいたのは、STYのボリュームゾーンにいる多くの選手に言えることだがヘッドライトの明るさ不足を感じた。熊森山から麓エイドまでは下り中心の11km。最初の1kmは少しスリッピーな下り、さらに10kmはロードと林道。抑えめで行こうと思いながらも、下りになるとどうしても気持ちよくスピードを出して走ってしまった。それにより予定よりもかなり早く麓に到着。
麓エイドに入ると亀高さんがエイド入口の角から声を掛けてくれてサポートエリアの方向を指示してくれた。
さらにサポートエリアの入口から天清さんが大西さんのいる場所まで先導してくれた。本当に連携の取れたサポート隊であった。座るとすぐにAATHのクロスに包まって回復をはかった。胃の調子は特に問題なく、スタートから麓までの間の50kmを固形物なしのジェルのみだったので、このエイドでアルファ米を美味しく食べて、STCのジェル、XSのエナジードリンク、カツサプ、ベスパと一気に摂取した。ここから本格的に夜になることを考えてカフェイン入りの物を多めに持って行けばよかったと今となっては思う。
また、ここで靴を「S/LAB ULTRA」から「S/LAB XA AMPHIB」に変えて竜ケ岳の柔らかいトレイルに備えた。
サポートメンバーに見送られながら本栖湖に向かった。
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A2麓→A3本栖湖(累計距離:65km 区間距離:15km 累積標高:931m)
【計画時間】 累計:08:20:00 / 区間:02:20:00 時刻:Fri.23:35
【本番時間】 累計:08:35:27 / 区間:02:44:06 【A3本栖湖 エイド時間】00:06:19
麓エイドを出てからすぐにあまり調子が上がってこない感覚があった。平坦なトレイル区間で睡魔に襲われた。あまりの睡魔に端足峠までがとてつもなく長く、3分ほど座り込んで目を瞑っては歩き出すを5回ほど繰り返した。この区間は抜いたはずのSTYの選手にもかなり抜かれ、なんとかに端足峠到着。ここでSTYの選手は本栖湖へ。UTMFの選手は竜ヶ岳を目指す。ここまでくるとUTMFの選手も周囲にチラホラといるだけ。約40分程度で竜ヶ岳山頂へ。この区間は睡魔しかなかった。ここから本栖湖へ一気に下るが、この区間の下りでまさかの知り合いの沼田さんと一緒になり、沼田さんと話しながら進めたおかげでなんとか睡魔から解放された。
本栖湖畔まで下ると「試走」では東海自然歩道を走ったが、本番ではその下のロードに変更されておりある意味助けられた部分もある。
計画15分遅れで本栖湖エイドに到着。やはり前半は食べるだけ食べておかないと後半厳しくなる。次の精進湖民宿村まで15km先。試走では麓エイドから3.5km先の中ノ倉峠まで。まだ序盤を過ぎたところ。睡魔が怖すぎて、とにかく沼田さんについて行った。
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A3本栖湖→A4精進湖民宿村(累計距離:77km 区間距離:12km 累積標高:679m)
【計画時間】 累計:10:40:00 / 区間:02:20:00
時刻:Sat.01:33
【本番時間】 累計:10:33:10 / 区間:01:53:14 【A4 精進湖民宿村 エイド時間】00:17:26
麓エイドを出発してからしばらく上りが続くが、上り切ったところからパノラマ台までの約5km。ここで再び睡魔に襲われ、沼田さんとも距離ができそうになったが、なんとか食らいついて乗り越えさせてもらえた。STYの選手を抜きながら進む。山頂から本栖湖へ一気に下る。そこから精進湖民宿村までの約4kmは東海自然歩道沿いに走る気持ちの良いトレイルのはずだが、睡魔が酷くて、早くエイドに着きたい一心で走る。非常に長く感じた。あまりに時間がかかりすぎたが、なんとか精進湖民宿村に到着できた。
麓までに作った貯金を全て使い果たしたような感じだった。
ここでもマイラーズサポート隊が手際よく先導や補給作業をしてくれた。
ここで沼田さんはドロップバックで補給を整えるということで、別れて行動することになった。
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A4精進湖民宿村→A5勝山(累計距離:94km 区間距離:17km 累積標高:645m)
【計画時間】 累計:13:00:00 / 区間:02:20:00 時刻:Sat.03:51
【本番時間】 累計:12:51:23 / 区間:02:00:47 【A5 勝山 エイド時間】00:06:21
精進湖から鳴沢氷穴の約7kmはロード区間。ここで次第に調子が戻ってきて、キロ5分〜5分半ぐらいのかなり良いペースで進めた。紅葉台を抜け足和田山(88km付近)ぐらいからだんだんとゾーンに入って来た。ここで女子2位の選手を捉えた。河口湖までの下りも快調に飛ばせてエイドまであと少し。かなりペースアップして勝山のエイドに飛び込んだ。また足和田山から河口湖に降りてきてかなり放射冷却で冷え込んでいたのでSalomon「S/LAB SOFT SHELL」を着用。この勝山までの区間で完全にゾーンに入りペースアップできた。エイドでも素早く補給を済ませて次に向かった。
しかし、徐々に補給を受け付けなくなりつつあり、その点だけが心配だったがしっかりと補給をして出発した。
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A5勝山→A6忍野(累計距離:113km 区間距離:19km 累積標高:518m)
【計画時間】 累計:15:05:00 / 区間:02:05:00 時刻:Sat.06:19
【本番時間】 累計:15:19:49 / 区間:02:29:56 【A6 忍野 エイド時間】00:02:04
勝山エイドから忍草山(しぼくさやま)の取り付け道路まで13kmは軽いアップダウンが続く主にロードと短いトレイルセッション。ここで最初の方で一緒に走っていた須賀さんに追いついた。須賀さんは胃腸の調子が良くないとのことで、絶対ゴールまでは行くからゴールで会おうと声をかけていただき、先を目指した。しかし途中に非常にトイレに行きたくなり、トイレを探して途中トイレに駆け込んだ。
また、途中5分ほどロストしてしまったりと、小さなトラブルはあったが、朝になってテンションが上がり、ランナーズハイのような状態で一人で叫びながら走った。笑
今思うと、勝山に向かうあたりから徐々にテンションが上がり、この区間でテンションが上がり過ぎたが為に後半山中湖きららから地獄を見ることになってしまったのかもしれない。。。笑
色んな意味で100マイルは最後まで一定に行くことが最も大切だと思い知らされた一区間でもある。
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A6忍野→A7山中湖きらら(累計距離:128km 区間距離:15km 累積標高:621m)
【計画時間】 累計:17:10:00 / 区間:02:05:00 時刻:Sat.08:22
【本番時間】 累計:17:22:55 / 区間:02:19:59 【A7 山中湖きらら エイド時間】00:17:16
この区間は試走をしていないためイメージがないので少し不安だったが、試走をした土井さんや社長の話を聞いていると、走れるところが多いという話を聞いていた。
大平山取り付けまでは約4キロ川沿いのあぜ道を進む。単調なのでペースを維持するのが大変。また、日差しも強くなってきた。
ここまで来るとUTMFの選手は見渡す限りはいないが、忍野のエイドに着いた時点で前の選手と3分差と教えてもらったので、とにかくまずはそこを捉えに行こうと前向きな姿勢でエイドを出た。
大平山に向かうトレイルに入ると上りが始まった。
想像していたより長かったが半分以上は走った。太平山へ登る途中で三浦裕一さんに追いついた。非常に苦しそうな表情で顔色も真っ白だった。去年の上州武尊での速過ぎるタイムでの完走を知っているので、100マイルの恐ろしさをこの時点で既に実感した。
しかし、後から結果を見ると、それでも辞めずに三浦さんがゴールしていたことを知り、潰れながらもゴールするメンタルに非常にリスペクトした。
大平山の山頂から平尾山までの下りでは木段が続いた。さらに石割山に向かうトレイルは聞いていた話とはまるで違う急勾配。ここはかなり苦戦した。山頂からA7山中湖きららまで下り基調の4.5km。ハイカーの皆さんから声援を受けて山中湖へ向かう。計画より12分遅れでサポートメンバーと約束した場所、山中湖に到着。
すると、なんとサプライズで家族が応援に駆けつけてくれていた。あまりにびっくりし過ぎたと同時に兄弟が駆け寄ってきてくれた時は非常に嬉しかった。
あまりのダメージで本当にキツかったが、サポートメンバーと家族が出迎えてくれて、なんとしても次に進まなければという気持ちになった。ここからは試走もしているコースで、想像はできた。ただ試走はしているとは言え残り40km、累積標高3,000m。どう考えても厳し過ぎる。
100マイルレースにおいて、120kmで半分と考えろと言われる意味がこの時初めてわかった。
正直もう完全に足は限界だった。
「これが100マイルか〜」と強く思ったのを覚えている。
ここで、もう使うことのないであろうヘッドライトを取り外し必携装備にはなっているので、軽量のヘッドライトに交換した。
弟と妹を抱きかかえ、気合いの雄叫びをあげて先へと向かった。
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A7山中湖きらら→A8二十曲峠(累計距離:141km 区間距離:13km 累積標高:841m)
【計画時間】 累計:19:20:00 / 区間:02:10:00 時刻:Sat.12:05
【本番時間】 累計:21:05:36 / 区間:03:25:25 【A8 二十曲峠 エイド時間】00:00:00
山中湖では十分にエイドでサポートしてもらった。ここからA9 富士吉田までが勝負の区間であることは自分でも十分に理解していた。フィニッシュラインの河口湖まで試走したのでイメージはある。ただ130km走った脚では勝手が全く違う。山場はまだまだ続く。しかし、気合い十分で気持ちを入れて明神山の下りもガンガン下る。この調子で残り10人以上本気で捉えるつもりで先を目指していた。しかし、三伏峠へ向かう途中の登りで心拍が急に下がらなくなり、動機や過呼吸のような症状が治らなくなる。止まって心拍を落ち着けようとするが全く治らない。補給を摂り、水分も摂るが症状は全く改善されず。
三伏峠に向かう分岐のところでスタッフがいたので症状を告げると、リタイアまでの最短の道のりを教えてくれたが、そこまで行く元気もないぐらいに完全にやられていた。
過呼吸と動悸が治らなくて、レース中に人生初めて「これ一歩間違えばほんまに死ぬかも知らんな〜」と思った。
自分の気持ちとしてはなんとしてもゴールしたいという気持ちしかなかったが、「これでほんまに死んでしまったら、大会側にも、社長や店にも、色んな仲間や家族にも多大な迷惑をかけることになるな〜。」と思い、自分の気持ちとしては先に進みたいけどリタイアした方がいいのかもしれないなと思った。
それでもなんとか進みたい気持ちが強かったので、30分横になって様子を見ることにした。
横になってもあまり症状は改善されなかったが、これ以上横になっても変わりそうにないので二十曲まで行って、その時の体調でリタイアするか考えようと思ってゆっくり進み出した。
振り返ると今回のレースで一番追い込まれた状況であったが、これの原因としては、天候も非常に良かったため、軽い脱水のような症状を引き起こし、また水分や補給も足りているつもりだったがかなり不足していたのだと思う。「死んだら終わりだけど、そうならなっかたらゴールする以上の最善の結果はない」と思い1歩ずつ1歩ずつゴールに近づこうと思い、進んだ。
この途中で丹羽さんに抜かれ、その時に声をかけてもらったあたりから少しずつ回復。得意の下りでなんとか復活し、計画時間より1時間45分(区間時間1時間15分)遅れで二十曲峠に到着。この二十曲への下りで再び丹羽さんを追い抜いた。ここからはまた行けそうな気がしてきて水の補給以外ノンストップで先を目指した。
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A8二十曲峠→A9富士吉田(累計距離:155km 区間距離:14km 累積標高:697m)
【計画時間】 累計:21:30:00 / 区間:02:10:00 時刻:Sat.14:47
【本番時間】 累計:23:47:19 / 区間:02:41:43 【A9 富士吉田 エイド時間】00:8:23
この区間は終盤の山場である杓子山がある。エイドを出てからは二十曲までの遅れを取り返したいとい思いで走るが、どうしても登りで心拍が上がると過呼吸や動悸のような症状が再発試走になり、慎重に進んだ。そしていよいよ杓子山の山頂に向かう本格的な岩場が始まった。本来の元気な状態であれば、杓子山の岩場のような登りは、登りの中では最も好きな登りなのだが、ボロボロの身体でのこの登りは過酷以外のなんでもなかった。この杓子への本格的な登りでまたもや丹羽さんに抜かれた。しかし、全く並走できる力はなく、あっという間に姿が見えなくなった。またもや過呼吸と動悸が治らず、途中で3分ほど横になり進むを繰り返した。酸欠状態になりながら岩場を登りきりなんとか杓子山山頂へ。この山頂で再び心拍が治らず、過呼吸や動悸のような症状が酷くなり、10分ほど横になった。いつまでも休んでも復活しそうになかったので、なんとか進み始めたが、身体は限界。山頂からは比較的急な下りのトレイル3kmだったが、得意の下りも飛ばせないぐらいに身体はやられていた。下りきった後は林道3km、ロード3kmと続き、脚へのダメージはMax状態。エイドに着く500m手前まで亀高さんと1番下の弟が迎えにきてくれていた。(155km)に計画より2時間17分遅れで到着。到着した時にちょうど丹羽さんがエイドを出発され、10分以上先だったので全く追いかけるような気力もなく、追いつけるとは思いもしなかった。エイドに着くと、STYを終えた山脇さんもサポートにまわってくれ、熱中症予防のため氷で首裏を冷やしてくれたり、補給を受け付けなくなった状態を考慮して、素麺やフルーツポンチを用意してくれたり、本当にありがたすぎるサポートのおかげでなんとかここまでこれたということを実感し感謝した。なんとしてもゴールするいう強い思いが再び湧いてきた。フィニッシュラインの河口湖まで計画(試走)では2時間10分。26時間切りもぎりぎりの状況だったがタイムを追いかける気力も残っておらず、とにかくゴールしたい一心で進むことにした。このエイドまで本当にいろいろなドラマがあったが、僕を支えてくれた天清さんやサポートのメンバーに感謝!何とかこのまま完走はしたい。フィニッシュ地点で会うことを約束し14:55河口湖へ向けてエイドを出発。
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A9富士吉田→フィニッシュ河口湖大池公園(累計距離:168km 区間距離:13km 累積標高:891m)
【計画時間】 累計:23:30:00 / 区間:02:10:00 時刻:Sat.16:58
【本番時間】 累計:25:58:35 / 区間:02:02:53
エイドから霜山への取り付けまでの約2kmはロード。霜山分岐(約4km)まで永遠と続く上りが1時間。試走でコースのイメージがあるのがありがたい。1時間強でようやく霜山分岐に到着。分岐から霜山山頂までの2kmは下り基調。この2kmで最後河口湖湖畔までの下りと湖畔周回のロードに備え脚を慣らす。山頂からは一気に加速してつづら折りのトレイルを下り切る。河口湖小曲展望広場から河口湖畔の遊歩道へ。時刻は16:45。係員から「フィニッシュラインまで残り3.5km(26時間まで15分)」と伝えられもう無我夢中。160km超走ってきた脚で「最後は何キロ走っても4:00/kmペースで走らないといけないんだな〜。きつ過ぎるわ〜」と思いながら河口湖大池公園を目指す。この最後の湖畔沿いでまさかの丹羽さんに追いつき、「一緒に26時間切りましょう。」と声をかけて追い抜き、最後は意地でフィニッシュラインを駆け抜けた。フィニッシュには弟と妹が待っていてくれたので、手を繋いで一緒にゴールテープを切った。
人生初の100マイルレース。25:58:35という非常に長く楽しく苦しい戦い(旅)が終わった。
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■評価点
・事前に試走も含め、各エイド区間の時間、補給のタイミングなどしっかりと事前準備ができた
・ウェアリングも都度柔軟に対応できほぼ完璧であった
・装備については、直前にバックをSサイズ→XSサイズに変更。揺れが少なく高い位置で背負えて最高だった。ヘッドライトMH-10(LEDLENSER)、ハンドライトMT10LEDLENSER)操作性や明るさも完璧だった。
・シューズは基本SALOMON S/LAB ULTRAで、途中S/LAB XA AMPHIBに変えたが、S/LAB ULTRAがあまりにも良過ぎて、これだけで行っても問題なかったかなと思う。
・途中何度も潰れたが、諦めずに我慢の走りができた。
■改善点
・A2麓からA3本栖湖:腰ライトとハンドライトを装着し忘れたことで得意の下りが全然飛ばせず、雨もあり身体が冷えた。サポートと事前にしっかり共有。チェックシートを付けるようにする。
・A4精進湖からA7山中湖きらら:去年のきららでの疲労感を忘れられなくて怖くて温存しすぎた。眠気も所々あり、ロードを歩いたのが一番の反省点。
・A7山中湖きららからA8二十曲峠:いつもだと夜明けから元気になるはずが睡魔が消えなくて辛かった。結果的に凄くダレ続けた。
・全体:40km、80km、120kmの区切りで大きく失速する癖がある。一定に走り続ける習慣とメンタルが必要。夜間練習は成功していたが、やはり睡魔が大きな課題の1つ。(レース前1ヶ月はしっかり睡眠をとる。)
・とにかく補給し続けられることが大切。100マイルにおいては補給の吸収が本当に追いつかなくなる。摂り過ぎるぐらいきちんと摂取できるかどうかが最後まで元気に走れるかどうかが決まると言っても過言ではないと思った。
■本大会までの練習内容
・低酸素トレーニング(30分〜1時間)…週1〜2日
・平日 10〜30km トレイル(累積D+1000m〜2000m)…週3〜4日
・ 週末 30〜80km ロング走、トレイル
・ 火曜夜〜水曜 50〜80km オーバーナイトトレイル
今回100マイルを走ってみて最も感じたことは、100マイルという距離は同じトレイルランニグではあるものの全くの別競技だということ。
そして、本当に沢山の人の支え。仲間。環境があって初めて挑戦できる距離であること。
ここで結果を出すためには、環境を整え私生活を見直し、いろんな仲間と共に向上していくことが
必要不可欠だということ。
あとは、どんなに苦しい過程も、ゴールが近づくと素晴らしい感動がみなぎると共に、感謝の気持ちが滲み出てくる。
そして、少しもの寂しさすら感じてしまう。
まさに自分の限界に挑戦しながら人生の旅をしているような感覚。
この感覚は忘れられない。
そして、まだまだ成長した自分をみる人生の旅にまたチャレンジしたいという気持ちになる。
やめられない。もっともっと成長してまたチャレンジしたい。
以上が今の自分の気持ちで、UTMFの細かいレポートでした。
非常に長々と書いてしまいましたが、今後出てみたいと思われる方や興味のある方は是非参考にしてみてください。
また、実際に話を聞きたいという方は、是非店に来て聞いてみてください。
大会に出るまでにどのような準備をしたらいいか。
どういった大会に出るといいか。
大会に出るまでのある程度プランニングもお話させて頂けると思います。
では、沢山のご来店お待ちしております(≧∇≦)
最後にUTMFの大会動画、オープンニングムービー、区間ごとの動画をどうぞ!!
【C3fitのオフィシャル動画】
【オープニングムービー】
【UTMF スタート~A2麓】
【A2麓~A6忍野】
【A6忍野~FINISH】
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9/29(土)賀茂川30キロ走
10/21(日)賀茂川30キロ走
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