ペーサーに必要な能力とは?小海160kに参加してきました

みなさまこんにちは。代表田口穣です。

先週末は小海100という玄人好みの周回160kのトレイルレースにペーサーとして

参加してきました。HPはこちら

実はペーサーというのを今までにやったことがない・・。さてどうしたものか。

まずは結果から
コースは185kあったと思うが 制限時間20分前に完走!
完走率は30%程度
5周回目で人生で初めてスイーパーにつかれましたが、逆に自分は燃えて振り切りました。笑

小海100のコース



スタートゲート晴れてきたよ~

快晴?山がかっこいいよね~
みんなが迎えてくれる感じいいよね~




スケートセンター内 サポートもここで行います

最初のトレイルの登り ここをいかに走れるかがポイント。

下り最後の6k結構道がえぐれていて1k6分以上では下りにくい

こんな感じの走れるロードが往復15kほど続く アップもけっこうある
トレイル3.6k片道 のラスト1k

仮眠室は野戦病院化!時刻スタートから16時間がたった夜。こういうサバイバルな感じが楽しい


選手は10/7土曜日の朝5時にスタートしました。

正直自分は仕事の追い込みがやばくて

最近は睡眠不足で店でビバークしたりして睡眠不足だったのでしばらくは2時間ほど睡眠させてもらいました。

そこから冷静になってペーサーってどういう役割を、どんなタイミングで果たせればいいのか考えてみました。以下自分の考え

ペーサーの役割とは?

目標 ペーサーする選手を完走させること

そのためにやるべきこと
スピードの管理
 スピードを管理するために以下の事に気を配る。数値は見れないので選手の状態から端緒をつかむようにする。

1、ペースメイクする選手の胃腸のコンディション(食べれるか食べれないか、食べれるとすれば何が食べれるか、食べれないとすればなぜなのか?)

2、心拍(呼吸から推察して水分は足りているのか他に何か足りないものはないか)

3、血糖の状態(スピードを一定にし出力を安定させる)

4、睡眠をとらせるか(蛇行で走ったりすると時間はかかるのに全く進まない。寝れる場所がどこにあって15分寝させた方がいいかの判断を行う)

5、足の状況(下りを何分で走れるのか?そもそも走れないのか)


コースの把握
大概のレースではペーサーが登場するのは夜です。
イベントでも当たり前ですが、昼のコース状況を知らないのに夜走るなんてことはありません。

よってペーサーとしての仕事は2周なのですが、昼の間に選手に交じり試走しました。
確認事項は以下の点
 
 1、コースコンディション ロードかトレイルか林道か
  ぬかるみ具合、走れるか走れないか?

 分析 
 ●基本はトレイルのラスト1kを除いてすべて走れるコース
 ●トレイルは ニュウ までの登りと下り3.6kのみ 往復7.2kラスト1kは走れない1k350mアップ
 ●最初の林道の登りがぬかるみあり、足のコンディションに気を配る必要あり
 ●エイドで寝れるか、どんなものが食べれるかなどエイドの雰囲気を確認
 

 2、全て時速5kで歩いた場合は何時間かかるのか?
 走れなくなった場合これが重要。

 3、それぞれのポイントから次のポイントまで何キロか?時速5k 6kでそれぞれどれぐらいかかるかをわかるレベルにしておく。
 時速5kとは1kを12分かかる状態であり、今回のレースであれば37k/1周回に7時間24分で1周回させることができる。ここが今回の勝負の分かれ目でした。



レースの実際

自分がペースメイキングする選手が4週目に来た時には
1、制限時間まで8時間00分しかない
1周回5時間37分
2周回6時間46分
3周回7時間38分
4週目で関門アウトは見えていた

2、食べれない吐き気を催す、眠くて蛇行運転する


この状態を打開すべく対策を立てました
1、3周目で食べたジェルの個数をヒアリングし、5個だった。エイドで特に何も食べたという事もなかったようなので、吐き気の原因をエネルギー不足と断定。
このマイナスを補うために、ジェルを15分に1個連続4個食べるようタイム管理して何をどの順番で食べるかジェルを開けて渡す。
ここで考えているのはどれぐらいの時間で血糖を上げていきたいのか?これを考えて食べる順番を指定してました。


以降30分ごとにタイムキーパーのごとく淡々と食べさせる。
その際にはこれはどこで使うエネルギーを先に入れているなどの目的意識を持たせる。

最初は食べれなくて吐き出そうとするが、無理やり水で飲み込ませる。これを何セットか繰り返す。スパルタペーサーは怖い。

2、エネルギーを入れた後15分間寝させる
これで回復し 4周目を7時間35分(3週目より速く)クリア。

5周目も同じ場所で15分寝させる。補給は相変わらず管理して食べさせまくる。

人は先の事を考えたがる生き物。。それをこの1kに照準を合わせさせる。

今のペースだとあと何分でどうなるか、予定通りなのか、何分押しているのか?

そんなことをずっと伝えるようにする。

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走ってみて・・
このレース周回コースだけど自分は好きだなと感じた。

コースは変わらなくて変わっていくのは自分だから自分の事が良くわかるレース。

きついと評判ですが・・おススメです。

補給計画などをしっかりと勉強したい方は店でいろいろと聞いてみてください。

メーカーも知らない裏情報いっぱい知ってます!

100kを超えたあたりで食べれるものってどんなものがあります?
フルマラソンでの補給は何がベストなの?!

とか実際に現場で使った生の情報!お伝えします。

トレイルフェストランニングカンパニー
京都市下京区貞安前之町622 B1
075-746-7886




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