信越五岳トレイルランニングレースレポート

どうも店長です。

知ってる方も多いと思いますが、

先日、信越五岳トレイルランニングレース110k走ってきました。



だらだらと長いだけのレポートですが、

ご興味ある方はどうぞ。











結果もご存知かと思いますが、13時間切り目標に対して、19時間38分。

何とか完走できましたが、タイムは大変不甲斐ないものでした。



今もゴホゴホと咳とのどの痛みが続いており、

風邪だったんだな~ということがやっとわかり、

この体調管理ミスも実力の内だと悔しさしかありません。



前日の宿が妙にかび臭く、

寝ている時も寝汗が半端なく、

当日朝はのどがイガイガ、軽く頭痛もあったのですが、

風邪じゃないだろうし、走ればこの程度だったら治るだろうと思って走り出したのですがそういうわけにはいきませんでした。

はて、これはチョップか、東山三十六峰か?









走り出して間もなく、身体の重さがあり、軽い頭痛もあり、

「おっ!これは良い感じだ!

走ってて中盤から尻上がりに調子が上がってくるやつ!」

とお決まりの楽観的な考えで、抑えめ抑えめで走り出します。



最初のウォーターエイドはパスして、

最初のフルエイドに入った時は計画から10分遅れくらいで、

良い感じの抑え加減でした。


抑えめで走ってたけど既にもうしんどかった



が、既にこの時点で身体の異変には感じていました。

一向に体が軽くなってくる予兆もなく、

ジェルやドリンク、エイドで物を食べてもエネルギーがみなぎってくる感じが全くありません。

準備したジェルはこんな感じ









ただただ、身体のエネルギーがどんどん消費されていくだけの感じ。



最初のフルエイドは24キロ地点。

ここからじりじりと上げていけたらまだまだ13時間切りは狙えたのですが、

既にこの時点でサポートに来てくれてた人に

「なーんか調子が上がってこうへんし、ぼちぼち行くわ。。。」

と既にペースを上げていかないことをほのめかしてエイドを後にしてました。







そこから次の39キロ地点のフルエイドに到着した時には、

補給計画も無視して、ジェルや回復系の補給食も取りまくっている状態でした。


しんどくて、既に景色撮ったり楽しむランに。笑




ジェルを取っても回復系の補給食をとっても5分~10分くらいは気がまぎれる程度で、

またすぐに体の重さ、関節の節々の重さがズシンとのしかかってきます。




39キロ地点から有名な関川の林道が延々続き、

知り合いの方としりとりをしながら何とかここは走り切ったのですが、

途中からしりとりも投げ出して必死に食らいつくのが精一杯でした。

(関川で「トーマス!!!」と叫んだのは良い思い出です。笑)





そこから52キロ地点のエイドまで、マイルの人が合流して来るのもあり、

マイルの人に「マイルきついっすね~頑張ってください!」

と声をかけて話をすることでこちらも元気をもらい何とかだましだまし、52キロの黒姫フルエイドへ。





黒姫エイド。

昨年は短縮になりここがゴールになってしまった忌まわしき場所。


今年は体調が悪いのもあり、ゆるゆると走りながら景色を楽しんでいました。

幻想的なブナ林の中で、小雨が降り霧が立ち込めるトレイルは極上でした、ただ一つ、優れない体調を除いて。。。





騙し騙したどり着いた黒姫エイドで、

サポートに「次の笹ヶ峰で渡してほしいとお願いしてたジェルセット取ってきて!」とこき使い、

無料でやってくださっていたマッサージを受けて、

そうめん食べて、ジェルや果物も食べて、計画以上の10分以上休んでリフレッシュ!!




気合を入れなおして、

ここからは未知のトレイルへ入っていきます!!!













と思ったら、ひたすら延々に走り続けられる登りの林道。



大好物、大好物。

登り終わるまで絶対に歩かない。


と自己暗示をかけ、あとはロボットのようにひたすら心を無にして、何も考えず、ただひたすらに右足を出して、左足を次に出し、そしてまた右足を出す。

その繰り返しをひたすらに続けました。



7~8キロはあったでしょうか。

何とか走り切り、ここの区間は設定ペース通りに行けましたが、ここまで!

63キロ地点の笹ヶ峰エイドに着いた時には、完全に身体は終わっていました。


写真の時だけはちゃんとスマイル!笑




笹ヶ峰エイドで真っ先にカレーを食べると同時に、

サポートに「コーヒー淹れて!あとフォームローラー持ってきて!」

とわがままにお願いばかりをして車まで走らせます。笑

カレーに夢中。



そしてフォームローラーをゴロゴロしながらもう足が終わってるな~と思いながら、

横になってカレー食べて、ジェルと回復系のサプリを注入してドリンクを飲んで、

コーヒーブレイク。

15分以上ゆっくりして、

「もうここからは完走に切り替えて頑張るわ。。。

計画から1時間以上遅くなるけど、次のサポートエイドに17時半か18時に着いたらいい感じちゃうかな?」

とサポートに弱音を吐いて、重い腰を上げて走り出しました。





このころには歩いたり走ったりを繰り返さないと前に進めないくらいだいぶ疲れが出てきてました。

そして、この間が記憶があまりありません。笑

どんなコースだったかなぁ。。。笑

ひたすらしんどいなぁ~とか、

雨強くなってきたしコース短縮とか止めてよ~しか思ってなかった気が。。。笑





76キロ地点のウォーターエイドで水を補給して登り出した登りは、

ぬかるみまくりでとりあえずひたすらに避けながら歩いてましたが途中から避けるのもしんどくなってズボズボとハマりながら歩きまくりました。


そして、林道をひたすら下って下って、

81キロの大橋林道フルエイドへ。



でもここもサポートはいないエイドで元気が出ません。

休憩してスープや果物を食べて、重たい身体を無理くり動かしながら先に進みます。



このあたりから左足首の前あたりが痛みだしてきました。

(色々調べてみると足首を底屈したり背屈したりする動きをする長趾伸筋の腱鞘炎だと思います。)






そして、93キロの最後のフルエイド、サポートもいるエイドまでの12キロには、

楽しみにしていた戸隠神社の奥宮も通る区間。

そのワクワクを抑えながら歩いたり走ったりを何とか繰り返し進みます。


木道の上を走ったり、荘厳な雰囲気のトレイルをひたすらに進みます。








そして、待ちに待った、戸隠神社の奥社。



足終わってるし参拝しようか迷った。笑

























ここでぷっつりと力尽きてしまいました。

足がいよいよ痛みが強くなってきて運動量がどんどん落ちてきます。




すると、途端に筋肉が硬直しだすのがわかり、

硬直しだすとさらに足首の痛みが強くなり、

さらに活動量が落ちることで熱の発生も少なくなり悪寒が出始めました。




レインを着てもぶるぶると震えながら、

この負のスパイラルに入ってしまったら抜け出すことができず、

4キロほどでしょうか、ひたすら歩くことしかできなくなってしまいました。




日はすっかり沈み、

暗闇の中をライトで照らしながら一人とぼとぼ歩きます。



前後には誰もおらず、時折森の中がガサガサと揺れ、

クマ出没注意の看板が。。。



ヤーヤー、

わーーわーー、

1人で叫びながら、走れないのでとにかく歩きます。













世の中にこんなにも静かなところがあるのかと驚きながらも、

そんな静けさに身を委ねて、

自分の荒れていない呼吸に落胆して、

ここまで走れなくなるもんかと、

このスタートから続く不調は何かと、

そもそも元気でもこの足の疲れ具合から見て110キロ走破できる足は出来てなかったんじゃないかと、

そしたら風邪を言い訳に走れない口実ができたと、

それにしても悪寒がひどいなと、

この震え具合で足の状態で最後のラスボス瑪瑙山に行けるのかと、(レースで一番高い山)

山をやってる人間として止める判断もしないと迷惑をかけるだけだと、

その思いに反して初級トレランの講座で「トレイルレースはケガ無く完走で100%万々歳!!」と言ってた自分が蘇ってきてリタイアはするもんかと、

二律背反の思いをひたすらに考えながら、

にしてもサポートも来てもらってなんとダサい体たらくだと、、、











歩きながらこんなことを永遠に考えて、このままレース終わんないんじゃないかと思うくらい悠久の時間を過ごした気がします。笑









何時間歩いたのか、、、

リザルトを見ると、

12キロを2時間半もかかっていて、

その中でも前半は少し走ったりもしてたので、

ラスト4キロをキロ15分くらいで歩いていたと思います。。。

歩きの中でも足を引きずって歩いてるからかなり遅いペースですね。。。笑










そして、何とか93キロ地点の戸隠スキー場エイドに着きました。


この時点で悪寒がひどく、ガタガタ震えていたので、

さっきの押し問答の末やめるつもりでした。



























が、エイドに着いたら知り合いの方が、

「大丈夫~?今まだ60位くらいだし、この時間だったら全部歩き倒しても完走はバッチリだね。」

と、変に励ますこともなく、変に心配しすぎるわけでもなく、

淡々と、現状を伝えることをしてくれました。

これが結果的に僕の中で完走へ突き動かす原動力の1つになりました。





その言葉を聞いた瞬間、















「いやいやいやいやいやいやいやいやいや!!!!!行く前提かい!!!!」

















と心の中でツッコんでいました。笑


実際は疲弊しすぎて「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」

と苦笑いをするのみ。












で、結局そこのエイドでそばを無理やり食べて、

甘酒とコーヒーを飲み、

果物を食べさせてもらい、

サポートに30分くらいマッサージをしてもらいながらうとうと寝て、

結局小一時間くらい休憩してました。







そして、意を決してエイドを出る準備をします。




寒気は相変わらずあり、

足首も曲げられないくらいにガッチガチに固まって痛むのですが、

エイドに入ってきた時とは違うことが一つだけ。


























「這ってでも自力でゴールしてやる。」


























ラスボスの山に入るにあたって、これ以上下手にケガはできない。

体調不良は仕方ない。


でも、自己判断で入っていくからには何が何でも自力でゴールへ行く。




そのためには、何時間かかろうが、安全第一。

ひたすらに歩きとおす。




これも最近知り合いの方にもらい自分の中に響きまくった言葉。

「山で全力を出したらいけないよ。」
 (何があっても帰れるだけの余力を残しておけということ)

 を思い出して、

 ほんのわずかに復活しても走らない。歩く。



そして、絶対にサポートの待つゴール地点へ帰る。
















ただその一心でがむしゃらに、ひたすらに歩き続けました。


何人、



いや、何十人もの人に抜かれ続けました。
















屈辱的。





負けず嫌いな自分にとって、これ以上ない辱めの5時間でした。













でも、そんなもん知らん。


中谷みたいに脚光を浴びるようなタイムや成績を出せる選手じゃない、

社長みたいに強烈なレースを走り切って称賛を浴びる選手でもない。



でも、ゴールで待ってくれてる人がいる。

トレイルサーチで追いかけて実況中継してくれてる人もいる。






かっこ悪いけど、

みっともないけど、

何でもいいやん、どーでもいいし。








ケガ無く無事に完走をしよう。 。。


































19時間38分25秒。




ゴール。
































サポートがいなかったら、完走はなかったです。

改めて、本当にありがとう。


 


サポートじゃないけど、ほぼサポートに近いことをしてくれた和●さんの言葉が無かったら完走はなかったです。

本当にありがとうございました。






あーもっともっと言いたいことは山ほどあって、

山ほど感謝を述べたいのですが、うさん臭くなるのでやめときます!





ちょっと良かったところをあげるなら、

補給で気持ち悪くなることは全くなかった、

意外とジメジメ暑かったけど足攣り一切なし、

比叡山の時に失敗した足のトラブルはバッドコンディションでロングレースの今回ほぼなかった、

そんな感じでしょうか。

この辺は長くなりすぎるので、また個別にお話しできたらな~と。










くだらない、しがないショップ店長のボロボロへぼへぼトレイルレースレポートでした。


お粗末さまでした。


























というわけで、

今日も元気にお店に立っております。
(終盤ほとんど歩いてたので、筋肉痛もなく良い疲労抜きウォーキングになりました。笑)

明日も明後日もしあさっても、
三連休はお店におりますので、ぜひ信越出た方は談義をしましょう!

くだらない話で良ければしますので、聞きたい方も直接お話ししましょう!

お店で待ってま~す!


そうそう、今日までの予定だったセールも僕が信越ひとまず完走できたので、

連休が終わるまで延長します。笑


※日曜日はイベントのため13時オープンとなりますのでご注意ください!※


当店オススメのイベントはこちら!



9/29(土)賀茂川30キロ走

 

10/13 13:00〜10/14 18:00 魔法のギアを体感しよう!aath実演販売会&インナー相談会

10/21(日)賀茂川30キロ走


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